今回のコラムは、Q&Aシリーズです。
中学2年生の皆さんからいただいた質問に西川文化財団のスリープマスターがお答えします。
●おすすめの睡眠時間は何時間ですか?
個人差はありますが、中学生は8時間睡眠が理想です。
たとえば毎朝6時に起きる人は、夜22時の就寝を目標にしましょう。
目標時刻に就寝するために、帰宅後どのようなスケジュールで過ごせばよいか考えてみましょう。
●なぜ寝ないといけないのですか?
育ち盛りの中学生にとっては、寝ることによって成長ホルモンを分泌させて体の成長を促すという重要な役割があります。
そして睡眠中にはその日学んだことの記憶を定着させる、頭の中の整理を行う時間があるのです。
また、睡眠不足はイライラや落ち込みなどの原因となります。心の休息にとっても睡眠は不可欠なんですね。
●朝起きた時や、夜寝る前にした方がよいことは何ですか?
朝起きたら、まずカーテンを開けて朝日を浴びます。そして朝ごはんをしっかりよく噛んで食べましょう。
寝る前にオススメなのは、読書や静かで穏やかな曲の音楽鑑賞、また軽いストレッチ等です。
このような寝る前の行動を「入眠儀式」と呼んでいて、毎日習慣づけることで眠りに入りやすくするスイッチのような行動となってくれます。
●眠気を無くす方法はありますか?
眠気は「メラトニン」という睡眠ホルモンが引き起こします。
夜になっても明るい光を浴びていたり、スマホやタブレットの画面を見続けていたりすると、「メラトニン」が出にくくなって、眠たくなくなってしまいます。
だからオススメはしません!!
睡眠は心身の健康にとって、とても大切なものだからです。
●なかなか眠れない時、どうしたら眠ることができますか?
部屋の明かりをオレンジ色の少し暗めの間接照明に切り替えたり、川のせせらぎなどのヒーリング音楽を聴いたりしてゆったりと過ごしましょう。
眠れないからといってスマホを触るのは逆効果!かえって寝つけなくなってしまいます。
ノンカフェインの温かい飲み物を飲む、軽いストレッチをするなど、自分がリラックスできることをしながらくつろぐのがオススメです。
そして、眠気が来たタイミングで布団に入ると寝つきやすくなります。