西川の歴史

年号 西暦 出来事
天文18年1549年

初代仁右衛門 近江国蒲生郡南津田村に生まれる

永禄9年 1566年

初代仁右衛門 数え18歳で蚊帳・生活用品の販売業を開業 [西川創業の年]

天正15年 1587年 初代仁右衛門は近江国蒲生郡八幡町に本店山形屋を開設する
元和元年 1615年

初代仁右衛門は江戸日本橋通一丁目に支店店<つまみだな>を開設する

寛永年間 1624~44年

2代目甚五が蚊帳の生地を萌黄(もえぎ)色に染め 紅布の縁(ふち)をつけたデザインの「近江蚊帳」を販売し 人気を博す

<浮世絵に描かれた 萌黄の蚊帳>

寛文7年 1667年

西川家では当年からの勘定帳が残されている

<勘定帳  天明8年書写 江戸時代の営業成績を知りうる資料>

宝永3年 1706年 江戸町奉行より蚊帳問屋に指定される
元文3年 1738年 店が江戸京橋角の木屋久右衛門の弓営業と近江屋八兵衛の弓問屋株を買収し 弓問屋も併せて営業する
寛保元年 1741年 江戸京橋の店舗を店より独立させ店<かくまん>とした。
寛延3年 1750年 京都に店(旧・京都西川)を開設
安永元年 1772年 江戸目黒行人坂より出火して店と店が類焼
天明年間 1781~88年 7代目利助は寛文7年から120年間保存されていた3店(店、店、店)の勘定帳を整備し総目録をつくる
寛政元年 1789年

三つ割銀制度始まる

<三ッ割銀預り帳>

寛政11年 1799年 別家衆と相談して「定法書」を作り 積立金制度・別家制度を確立する
文化4年 1807年 7代目利助は隠居後甚五郎を名乗り 御仕送老分を勤め 多額の上納金を納める
文化9年 1812年 8代目利助 親類・別家からの意見により隠居
7代目利助が9代目甚五郎の後見人となる
天保4年 1833年

9代目甚五郎は徳川幕府御用弓師となり帯刀を許される

<9代目甚五郎>

天保12年 1841年

江戸表を初め関東筋への弓の輸送及び販売独占権が幕府に公認される

<東海道・中山道を下る弓荷に差した木札  左=裏、右=表>

天保14年 1843年 西川家より尾張藩に1,000両を御用金として上納
天保15年 1844年 京都三十三間堂に「弓矢額」を奉納
慶應2年 1866年

徳川幕府の長州征伐のための御用金1,800両を上納

明治9年 1876年 大阪本町に大阪店(旧・西川リビング)を開設する
11代目甚五郎 八幡東学校の建設に尽力
明治14年 1881年 八幡銀行創設 発起人の一人である11代目甚五郎は取締役となる
明治19年 1886年 広島に尾道支店を開設する
明治20年 1887年

大阪店並びに店で「ふとん」の販売を始める
大分支店を開設する

明治23年 1890年 大分に杵築支店を開設する
明治24年 1891年 11代目甚五郎八幡銀行の2代目頭取に就任 (~1905年)
明治27年 1894年 近江八幡に八幡製糸株式会社を設立する
明治34年 1901年 滋賀県立商業学校(現・八幡商業高等学校)に図書と図書購入資金を寄付(西川文庫)
明治37年 1904年 八幡文庫(現・近江八幡市立近江八幡図書館)開館 図書を寄贈
明治41年 1908年 12代目甚五郎 八幡銀行の4代目頭取に就任(~1933年)
大正12年 1923年 6月 店の新店舗(鉄筋5階建ビル)が完成
9月 関東大震災により店、店が罹災、直ちに再建に着手
昭和4年 1929年

商標 西川ボタンマーク制定
滋賀県能登川町に近江蚊帳製造株式会社(現・西川テックス)を設立し、製織からの一貫生産体制を整える

昭和16年 1941年

東京店・大阪店・京店をそれぞれ法人化(旧・西川産業(株)、旧・(株)大阪西川、旧・(株)京都西川)

昭和41年 1966年 創業400年 「西川四百年史稿本」「西川400年史」発刊
昭和42年 1967年 13代目甚五郎 近江八幡市名誉市民となる
平成5年 1993年 「財団法人 西川文化財団」を設立
平成22年 2010年 財団法人 西川文化財団は公益財団法人の認定を受け 9月1日より「公益財団法人 西川文化財団」に名称変更
平成25年 2013年 西川文化財団が「滋賀県文化功労賞」を受賞
平成28年 2016年 創業450年 「西川450年史」発刊
平成31年 2019年 西川産業(東京西川)・西川リビング(大阪西川)・京都西川の三社が統合し、西川株式会社となる
令和3年 2021年 「西川甚五郎本店史料館」を西川甚五郎邸敷地内に開館